読書をすると勉強ができるようになる

本を読まない子どもたちが多いように思う。




小学生の読書状況をちらりと覗くと、

本を読んでいない子が多い。

本を読むという土台が出来ていないのに、

親は子供に勉強ができるようになることを望んでいます。

「それならば、まず本を読みましょう」と、伝えます。

なぜなら読書をするということは、

自分とは違うものの考え方に触れられるから。




自分とは違う、ものの考え方に触れる




本を読むたびに、

いろんな人の考え方に触れられる。

触れれば触れるほど、

考え方が増えていく。

自分が知らぬ間に想像力が鍛えられ、

読書がどんどん面白くなっていく。




実際に考え方をいくつも持っている人は、

勉強がよくできるものです。

お子さんに

「勉強ができるようになって欲しい」

「高い学力を身につけて欲しい」と願うのであれば、

まずは本を読ませてください。

そして、

日常的に読めるように環境を整えてあげてください。

そのためには、

お父さん・お母さんが本を読むことだ、

とも思っています。




まなび研究所では、

塾生のご家庭には本のプレゼントを続けながら、

本の紹介もしていこうと思っています。

本を読むことを、

生活の基本ベースにして欲しいと思っているからです。




さて、

まなび研究所では夏休みに「読書講座」を開講します。

先日、

この講座で扱うテキストを読み直していたところ、

読書は本当に想像力を鍛えてくれるものだと、

改めて感じました。




というのも、

シェイクスピアの作品を読んでいるときに、

作品から流れてくる血なまぐさい感情に

「文章から伝わる凄み」を覚え、

圧倒されたからです。

端的に言えばこの部分は「殺人」です。

こんな体験は普段しないので当然わからないし、

感情の高ぶりと

揺れる心境を見事に描いた文章は

迫力満点(題材が不道徳だけに学校の教科書では取り扱いませんが)です。

さすが世界中で愛され続けている名作です。




普段の生活では体験できないことが、

体験できるのが読書です。

名文や名作は擬似体験を可能にし、

想像力を豊かにしていきます。

大人になるための階段を上がる子供達には、

とても大事なプロセスであると思います。




読書講座では、

小学生に11作品の名作を堪能してもらいます。

扱うテキストは超一流なのですが、

小学生の魂を揺さぶる授業づくりが

できるかどうかは私の手腕にかかっています。

作者に失望させないように、

いやいや、

作者の想いを少しでも感じ取れる授業ができるように、

私の魂を込めたいと思います。

今から開催が楽しみでワクワクしています。




2017/07/10 Category | blog 



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