国語力が身に付く読書法「客観と主観で本を読む」
本日より「読書講座」を皮切りに夏期講習期間に入りました。
読書講座では、小学生高学年に「夏目漱石」「シェイクスピア」「小林秀雄」の作品を読み、筆者が伝えたかったことは何なのか、自分が感動したとこはどこなのかを本の中にマークさせました。
筆者が伝えたかったことは、客観的に考えることが求められます。いっぽう、自分が読んで感動するところは、主観的に考えるところです。この客観と主観を分けて本を読めるようになることが、この講座のテーマです。こうして本を読み、読解力を鍛えていくのがまなび研究所の真骨頂です。
小学生に「夏目漱石」「シェイクスピア」「小林秀雄」だなんて理解できるのですか?とお思いの方もいらっしゃるでしょう。ご察しの通り、これらの言葉の意味の含有率が高い作品を、全て理解することは大人でも困難です。小学生に全て理解させるのは到底無理なことだと思います。それよりも、何だかよくわからないけれど「すごいぞ」と小学生たちに感じてもらうことを大事にしています。そうしないと、そもそも本を主観視できないし、客観視できるようにもなっていかないからです。
使用したテキストは「理想の国語教科書」。先ほど紹介したとおり、ここに収めれた作品はどれも超一流。しかもラインナップの順番も計算し尽くされているのでしょうね、ラインナップの流れに有名なロックアルバムをイメージさせてしまうほど芸術的です。
無人島に一冊本を持っていくならどんな本?
と尋ねられたら、
間違いなく私はこの本を持っていくでしょうね。
それだけお気に入りなんです。
話を元に戻すと、小学生たちは本にバンバン線を引いたり、囲んでいました。その後の意見交換も盛り上がりましたから、きっと受け入れられたのでしょう。これも超一流の文章のマジックでしょうか。小学生たちにとって難しそうに見えていた敷居は下がったようです。
次回の読書講座は7/31(月)。また異なる一流作品を読み上げます。小学生たちを本の世界の奥へとさらに連れて行きます。
2017/07/24 Category | blog
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