エッ、三人称単数を扱わない!?<後編>
頭がフラフラしたのは「高校入試改革」だけではありません!(先日受講したセミナーの後半です)
なんと「小学生の英語」もです。
2020年度から行われる「時期学習指導要領」に備えて、2018年度からその移行措置が始まります。その全貌が明らかになり、これまでの英語教育を覆す内容に、ただ、ただ驚愕するばかりでした。
例えば、
・三人称単数を扱わない
・「IとYou」がメインで「heとshe」はほとんど扱わない
・否定文の扱いがほとんどない
・中学基本単語を超える圧倒的な単語数
・既存の中2までの内容を小6までに終える
・コミュニケーションを中心とした発信型英語。
など
別の国の英語教育なのではと思えるくらいに内容が変わります。きっと小学生には高い負荷がかかるのでしょうね。想像に難くないです。
ポイントは「発信型英語」というところです。
結局のところ、使える英語(世界を相手にビジネスする)に身につけるために、コミュケーションありきなのです。ですから、細かな文法指導を省き、感覚的に英語を捕らえられればよいそうです。
こうなると、英語は単なるツール(道具)にしか過ぎません。大事になってくることは、「発信者がどんな意見を持っているか」になってきます。やはり、たくさん本を読み、思考を広げ、自分の意見をも持てる人に教育していかなければなりません。ますます、母国語である「国語」が大切になってきます。
まなび研究所としても、グローバルをより見据えた国語指導に励んでいくことを誓ったセミナーとなりました。
★写真は、小学生英語の新しい教科書(サンプル版)。
2017/10/07 Category | blog