櫻井翔の教育論を私はこう解釈した。
学習塾を経営していると、塾業界を取り巻く環境の凄まじい変化を感じずには入られません。時代が進むにつれてその変化は勢いを増しています。
その変化とは、
2020年度の大学入試改革を筆頭に、高校入試改革、英語教育の改革、アクティブラーニング、小・中学生の学力の二極分化、国語力の低下、学校間の学力格差、親の教育観の変化、少子高齢化、生産年齢人口の急減、労働生産性の低迷、グローバル化・多極化、インターネットの加速度的な発達と浸透、人工知能AIの進化など多岐にわたり、変化に勢いをつける要素が毎年加わっています。ゆえに経営に変化を求められることが多々あります。
そのなか、先日、社会派の著作家ちきりんさんの話を聞く機会を得ました。
「将来残る仕事は何か?」の問いに対する答えが「馬と同じです」には納得させられましたので、ちょっとご紹介します。
ちきりんさん曰く、昔、馬が交通手段として活躍してい頃は、その存在意義は高かったのですが、自動車が発明されるようになると、馬はその活躍の場を失い、存在価値を奪われてしまいました。
現代ではサラブレットとして競馬場を走るか、動物園や観光地などで癒しの動物として触れ合うかなど活躍の場を限られ、以前とは異なる価値として存在するようになっています。
人の職業も馬と同じだというのです。
私はこのお話からこんなことに気づきました。
「一芸に秀でること、もしくはある分野のみでしか生き残れない」
そう思うと、塾を経営する者として、今の小中高生に何をしてあげられるのか、答えが見えてきますよね。
「個性を大切にしよう、アイデアマンになれ」
今、話題のドラマ「先に生まれただけの僕」では櫻井翔さんが演ずる校長先生が高校生に向かって「人間力を磨け」と諭す名場面がありますが、具体的に言えば
「個性を大切にしよう、アイデアマンになれ」
と私は解釈しました。
今までのような偏差値重視の教育を受けたいわゆる「与えてもらった課題をこなすだけの小中高生」は、変化が激しい未来を生き抜いていけるかどうか疑問を感じます。小中高生のうちから、自ら考え行動する体験を精力的にこなし、そのなかで自分が得意なことを見つけアイデア力を鍛え、将来を生き抜いていく頭脳を育んでいきたいです。
海外の教育に目を向けると、欧米は然り、東南アジアにもその土壌があるところが多いように感じます。
私自らも経営を通じて「個性とアイデア」の必要性を痛いほど感じています。
塾が学校と異なる点は何かを考えてみました。
教育に対して指導分野を絞ったり、俊敏に対応したり、小回りを効かせられるところが塾の魅力です。私は常々この利点を生かした塾経営をしていきたいと思っています。指数関数的に社会変化の速度が上がってきている現代だからこそ、私たち塾の存在意義は高まっていると思います。
まなび研究所は、小中高生に将来を生き抜いてもらうためには「点数をとる勉強」ではなく「考えるクセをつける勉強」が重要だと考え、力を注いでいます。
来年度は、今までよりも一層
「考えるクセをつけ、国語力を鍛える」
授業を展開していく所存です。
2017/11/07 Category | blog