目標達成できる人は「書く力」を身につけている

ここにも大学入試改革と歩調が合うものがありました。



青学陸上部は目標達成するために、

かなりの文章量を学生に書かせているようです。

さらに、

チーム内にプレゼンさせる仕組みを作り、

コミュニケーションを活性化させています。

「目標設定」と「コミュニケーション」を重要視している原監督の視線は、

単なる走り込みではなく、

人材育成に向いていると感じられる本でした。



力を引き出す「ゆとり世代」の伸ばし方

著者:原晋×原田曜平

出版社:講談社+α新書





陸上に限らず、

書くトレーニングを積むトップアスリートはとても多いです。

書く力が向上すると

「自分がするべきこと」「目標」「長所や短所」「改善点」「ビジュアライザーション」に至るまで

イメージが鮮明になり、

より効果的に技術が向上していくと言います。

書く力が目標達成を実現させるというワケです。

ここに青学が強い理由がチラリと見えますよね。



勉強も同様です。

まなび研究所では勉強の仕方を学ぶ講座として「まなびBASIC」がありますが、

ここでは「書く力」を磨きます。

中学生たちは勉強スケジュールをはじめ、

学んだこと、反省を書くのですが、

書く力の力量によって結果が変わってきます。

それはどういうことなのかと言うと、

中学生たちの文章を読んでいると、

ある特徴に気付くのです。



目標達成していく中学生たちは、

内容を具体的に書いている。

反対に、目標達成できない中学生たちは、内容を抽象的に書いている。



書く力が高まってくると、

具体的な文章が書けるようになってきます。

よりリアリティーが出てきます。

これが脳を錯覚させてしまうというのでしょうか、現実になってくるのです。

まなびBASICの講座では、書く力と目標達成率に相関関係があることがよくわかります。



さて、

「書く力」は陸上では記録やタイムに直結しませんが、

イメージするときの土台となります。

ゆえに練習であろうと本番であろうと、

下支えをしてくれることになり、

記録やタイムに大きく寄与してきます。



勉強で言えば、

点数には直結こそしませんが、

思考するときの大きな土台となっています。

ゆえに国語であろうと数学であろうと、

教科を超えて下支えをしてくれることになり、

結果、総合点に大きく寄与してきます。



書く力を身につけることは、

パワフルなエネルギーを手に入れることと同じ。

生涯使える一生物の力にもなります。

さらに、

「書く力」に「伝える力」が掛け合わせると「何のために行なっているのか」が明確になって爆発的に練習の質が高まります。

その結果、目標達成できるのです。



青学陸上部のように単に走るのではなく、

走ることの先にあるものを掴ませる指導は、教育にも必要です。



子供の65%が、今世の中にない仕事に就くと言われます。

その中で生きていく力を身につけるためには、

中学生のうちから「書く力」と「伝える力」を鍛錬していきたいですね。



2018/02/08 Category | blog 



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