読書嫌いを”好き”に変えてしまうには
本を読まない中学生から、
どんな本を読んだらいいですか?
と尋ねられた時に必ず勧める本があります。
その本は、
一度ページを繰れば
その指が止まらなくなる本。
本から強力な引力が発生していて、
それに人間が抗うことは不可能。
瞬間に本の世界へ落ちてしまうから不思議な本です。
本を読まなかった中学生が
魅力ある本を一冊読み終えると、
大きな達成感を持つようです。
読書のハードルも下がるようですね。
そこで
もう一冊、紹介しようか?
と尋ねると、
「はい」
と答えてくれるから
次の一冊を紹介します。
ちょっと本(内容)のレベルを上げるのですが
一冊目と同様に強力な引力が発生している本だから
また本の世界に落ちてしまう。
これで二冊を読み終え、より大きな達成感を得てしまう。
こうなると、中学生の方から声がかかってくるからおもしろい。
「先生、次の本を紹介してもらえますか?」
と、こんな塩梅です。
ついこの間までは本を全く読まなかったのに。
さて、次は強力な引力を持ったクラシック作品。
もちろん夢中になって読み切ってしまう。
これでもう立派な読書家の仲間入り。
私は、読書をしない中学生を本の世界に誘う三部作を作りました。
この三部作もⅠ、Ⅱ、Ⅲと3種類用意してあり
自分で言うのもなんですが
段階を踏んだ魅力的なラインナップだと思います。
ちなみに
今までに、中学生を本好きにした成功率は100%です。
この夏も何人の中学生を誘ったことか。
先日、テレビ電話の授業で夏休みの思い出は?
と尋ねたら
「読書です」
と答えた中学生がいた。
彼はまったく本を読まなかった国語大嫌いな中学生男子。
彼はすっかり読書家になってしまいました。
そして国語の成績が上がり始めました。
学力を上げたいならば
読書は絶対条件です。
一人でも多くの中学生の想いを叶えるために
この紹介サービスを続けていきたいです。
<追記>
本を紹介するサービスは、中学生本人から声をかけてもらわない限り行っていません。
本人の自主性を育むことに主眼を置いています。
2018/08/23 Category | blog