人口が減少する日本、これからの教育とは?
内閣府が発表した平成29年版高齢社会白書によると2018年は、65歳以上の高齢者が総人口の27.3%を占めています。
その後、2042年に高齢者人口がピークを迎えますが
高齢化率は上がり続けると推計されています。
2016年から労働者人口(15歳〜65歳)が減り始めているのも気になります。
なんと10年後の2026年にはおよそ600万人減ると推測されています。
浜松の総人口が約80万人だから、その数は7.5倍!
地方の政令指定都市が軽く吹っ飛ぶ数字です。
これには驚きました。
すでに4人に一人が高齢化である時代なのに
今後は高齢化社会が急速に進みます。
およそ50年後の2065年には
2.6人に一人が高齢者の時代です。
労働者人口が減少することも加味すると
これがどのような世界なのか。
しかも少子化も進行中です。
さらには縮小する経済、
深刻化する供給過多・・・。
皆さん、想像できますか?
このブログをお読みになられている皆さんは
小中高生のお子さんお持ちのお父さんお母さん、
または、教育関係者の方々や指導的立場にあられる方々だと思います。
これからの子育てや教育をどのように考えたら良いのか、
その答えを探るためには ”人口推移” は役立つヒントになります。
先日、「未来の年表”人口減少日本でこれから起きること”」を読みました。
これから起きることが年表形式で書かれているユニークな本でしたが
内容はとてもシリアスです。
恐怖すら感じました。
もはや教育も今までと同じことを続けていられません。
そこで、私がこの本を読んで「これからの教育で大切にしたいこと3つ」を考えてみたのでお伝えします。
①想像力が大事
これからの日本の人口推移から
何が読み取れるのか。
資料やグラフを俯瞰して想像する力が求められ、
想像力ある者が生きやすい時代になるのだろう。
②アイデアが求められる
日本の総人口が減少していく中で、高齢化率が高まる時代。
つまり、今まで日本が経験したことのない時代です。
既存の考え方や慣習は通じないと思っていいでしょう。
新しいものを生み出すアイデア力が求められる。
③コンパクト化の思想
物量で大きくしたり拡げたりすることが
時代にそぐわない。
片付けのステップのように
まずはすべて出し、
必要なものと、そうでないものに分ける
小さいながらも、十分に機能を果たすシステムに作り変える発想。
コンパクト化が価値を持つ思想。
以上の三つのことに価値を置いた子育てを心掛けたいですね。
みなさんはどう思いますか?
未来の年表”人口減少日本でこれから起きること”では
これからAI時代を生き抜くためにも、このように提言しています。
「戦略的に縮む」
この言葉、これからの子育てに役立つヒントになります。
国家レベルで書かれた本ですが、
市町村の自治体も同様、
PTA、
家族にも当てはまる内容です。
興味のある方はぜひ読んでみてください。
書籍:未来の年表”人口減少日本でこれから起きること”
著者:河合雅司
出版社:講談社
追記:同書の「2」も今年出版されています。
2018/10/15 Category | blog