浜松西高中等部 受験倍率上がる
今年度は昨年度より志願者数が50名程度増えたようですね。受験倍率2.45倍。しかし倍率がどうあれ、入試日まで残り一ヶ月を切ったのだから、受験生はやり残したことがないように受験勉強に励んでもらいたいです。
さて、昨今の浜松西高中等部の出題傾向は「多題易問」。ちなみにこの言葉は私の造語です。今回もきっとこの傾向は変わらないだろうと分析し、受験の準備を進めてこられたと思います。対策として、スピーディーに文章を読み込む練習が必須でした。
しかし、これだけで済まされないのが浜松西高中等部受験の難しさ。あと二つクリアしなければならないハードルがあります。それは「難題作文」と「集団面接」。
ご存知のとおり、作文問題で扱われる文章は、小学6年生レベルを軽々超えるものが少なくありません。大人が読んでも難解な文章レベルの高さ。そこに加えて社会問題が扱われるのです。ここで受験生は大きな”ふるい”にかけられることになります。入学試験の段階で、高校生レベルの国語力が問われていると考えた方が良いでしょう。
そしてもう一つのハードルが集団面接です。個人ではなく、集団というところがポイント。個人ならば対策をとりやすいのですが、集団はそのようにいきません。なぜなら、集団には「グループ・ダイナミクス」が働くからです。これは何かというと、簡単に言えば、そこに集まった人たちのエネルギーでポジティブな雰囲気やネガティブな空気感など、”ある種の流れ”が生まれてしまうこと。浜松西高中等部の集団面接は”ディベート型”のため、このグループ・ダイナミクスが生まれやすいのです。
もしこれに自分一人で抗おうとしても小学生には至難の技。むしろ上滑りになり、面接の場では「吉」とはでません。ではどうしたらいいのでしょうか?
「流れに乗る」「乗ったら立つ」の二つを意識すること。波乗りサーフィンのようにイメージしていただければわかりやすいと思います。しかしこればかりは一人で練習はできません。サーフィン同様、まずは海に入らなければなりません。集団面接も同様に場数をこなし、グループ・ダイナミクスに乗って立つ練習を繰り返したいところです。
集団面接の配点が大きいところからも受験生を”ふるい”にかけていることが読み取れます。侮れません。特に国語力に自信がない受験生は大事にしたいところ。これはディベート型の面接が二本も行われる静大附属浜松中も同様(むしろもっと求められる)で、この意図が読み取れます。
この冬休み、まなび研究所では集団面接の練習を行います。グループ・ダイナミクスの波に乗って立つ練習をします。受験生は合格に向けやり残したことがないようにしてください。ただいま申込受付中、12月24日の開始日に、ぜひお子さんを間に合わせてください。
※写真は「面接講座」の会場です。
2018/12/21 Category | blog