浜松北高合格を目指すならば、高校入試に照準を合わせてはいけない!?
受験指導をしていると「なんとかならないのか?」と、感じることがあります。それは、高校入試問題と中学入試問題(静大附属浜松中)の難易度の差です。特に国語入試問題は差が大きい。小6よりも中3のほうが、問いが簡単とはいかがなものか。中学生の学調については論外です。
地域ナンバー1の進学校を目指す中学生にとっては、高校入試の学力バーの低さがトラブルを引き起こしているのも事実。特に中学受験をしなかった中学生たちはこの問題を真摯に受け止めなければなりません。高校に入学してから、勉強の難しさとスピードに付いて行けず勉強をやらなくなる生徒、バーンアウト現象(燃え尽き症候群)やポルトガル現象(他を受け入れずいつまでも自分は優れていると思い込んでいること)を引き起こす生徒も少なくないようです。学力調査や静岡県の高校入試に合わせた難度が低い勉強ばかりしていると、浜松北高に進学する場合にはリスクを伴います。
そのために、浜松北高に合格することだけを目標にするのではなく、10年先、20年先の夢を描いてもらいたいと思います。
大もとの話をすれば、静岡県の高校入試の学力レベルをもっと上げてほしいです。中学生たちはもっと頭が良いですよ。だから、もっと世界を見せ、本を読ませ、思考を鍛えさせる。そして夢を描かせる。世界標準のバーを設け勉学に励ませる。
この多感な時期に用語や単語の暗記、繰り返し学習ばかりさせている教育では本当にもったいない。これでは伸びるはずの思考力も伸びません。静岡からリーダーを育成していくために、教育レベルのバーを上げてほしいと切に願います。来月行われる高校入試問題に期待します。
浜松北高に進学する中学生たちのライバルは市内の同級生たちではありません。
都内の私立中高一貫校の生徒たちです。
受験生もその親御さんも視野を広げましょう。このことを肝に銘じなくてなりません。
2019/02/05 Category | blog