令和元年の学調(中3) 社会が実用的に
初めて見る資料に戸惑った中学生が多かったようです。
令和元年度 第3学年 第1回 静岡県中学校学力診断調査。今回の学調の社会科は変貌ぶりが大きい。しかし、私はこれで良いと思います。なぜなら、たっぷり資料を使い時事問題と絡めた社会問題こそ役立つから。
今回の社会科の問題を丁寧に解いていくと、中学生たちの嘆きの声も理解できます。
「中部横断自動車道」
「豪華客船 アザマラ・クエスト」
「苦情受理件数」
聞き慣れない用語が多い。教科書には載っていないからでしょう。しかし、静岡県の時事問題を教科書の内容とうまく関連付けた良問です。今までの学調でも時事問題は扱われていましたが、今回は関連付け方が上手いです。実用的になりました。
学校で習ったことが実社会で役立てられなければ教育の意味がない。その観点からも今回の学調の社会はとてもよくできています。
他の教科では、理科も全国の公立高校入試問題のトレンドを迎合した出題傾向に。原理原則を問う出題傾向に私は思わずニンマリしてしまいました。これでこそ理科です。
定期テストに教科書の暗記中心の勉強を課す中学校があるようですが、今回の学調にどれだけの生徒が対応できたのでしょうか。
時代は暗記を求めていません。求められているのは活用です。知識をどのように活用するのかです。中学生たちの将来を考えたらもっと活用に慣れさせるべきです。
教科書の外側で起きていることに目を向け始めた学調にさらなる期待を寄せます。
2019/09/07 Category | blog