高校入試 浜松北高受験生は要注目 変化する入試
2020年度の浜松西高中等部 ”適性検査問題” の分析作業が終了しました。明らかに今までと傾向が違います。平成26年度から始まった基礎問題中心の傾向に終止符が打たれたようですね。また、今年の1月9日に行われた中1、中2の県学力調査の問題も、読解が問われる問題にシフトしてきているようです。
この分析結果から2021年度の受験に向けた傾向と対策を1月26日(日)に開催する「出版記念講演会 公立中高一貫校 浜松西高中等部に絶対合格する方法」で余すこなくお伝えします。来年度受験されるご家庭はお見逃しないようにお願いします。
さて、こうなると気になるのは中学3年生が受験する公立高校入試です。専門家の間では今年度も静岡は変わらないだろうとの予測が出ていますが、ちょっと待ったがかかりました。浜松西高中等部の適性検査問題が変化したならば、静岡県公立高校入試問題も変化する可能性があるからです。
西中の変化に注目すると「表や資料を読解する力」がテーマとして見えてきます。「表や資料を読解する力」は、今の日本の教育界では最重要項目の一つ。中高校生の読解力のなさが、新井紀子の書籍「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」で露わになったことは衆知のとおり。このおかげで文科省をはじめ、全国の数多くの自治体までもが対策に乗り出しています。その苦手な「表や資料を読解する力」を試す問題を登場させてきたのだから、合否の分かれ目に変化が起きます。
まなび研究所では、冬期講習で浜松北高を目指す生徒たちに「表や資料を読解する力」を問う問題の特訓をしました。国語だけではありません。数学、英語、社会、理科、5教科すべてです。この特訓のおかげで従来タイプの問題がとても簡単に解けるようになりました。
「表や資料を読解する力」を問う問題の対策は、その子に読書習慣があることが前提になりますが、そこをクリアしていれば、そんなに難しく構える必要はありません。難関校を目指す中3受験生であれば他府県で出題されている最新の入試問題を数多く解いて慣れていくことを勧めます。ただし、暗記に傾倒した勉強をしている受験生は、勉強方法そのものを変えざるを得ません。
浜松西高中等部の出題傾向の変化により、いよいよ静岡県も入試問題が変わり始めました。公立高校入試問題が変わるかもしれません。過去問が通じない受験が始まりました。受験生も時代に合わせた勉強が求められる時代です。
2020/01/16 Category | blog