リアルでもオンラインでも自分の意見を発信させる授業作り
7月以降の授業方法について決定するため、ただいま、塾生のすべてのご家庭にアンケートを行っています。
私自身は現場の叩き上げの講師ですから、教室の中で生徒たちの表情を読み、空気感を察知し、場を作り上げていくリアル授業が得意ですし、学力を上げていくノウハウがあります。
一方、ZOOMやGoogle ClassroomなどITを駆使しながらオンライン授業を組み立てていくのも面白いし、学力を上げていく手法については天井知らずの未知数です。
ZOOMを使ったオンライン授業は、プライベートレッスンとして3年前から提供しています。この間、国語読解指導、高校受験、大学受験を手掛けてきました。
今、まなび研究所に通う生徒たちのことを思うと、今後の授業方法については多いに迷うところです。
4月から臨時で始めたオンライン授業期間中に、コロナ後の学習のあり方、オンラインでの授業の進め方について私なりに勉強を続けています。
・クリエイターたちのポッドキャスト
・コンサルや脳科学者たちのネットラジオ
・教育者たちのtwitter
・インフルエンサーのYouTube
・オンラインセミナー に参加
・オンライン講義を受講
勉強中に得た情報やノウハウをYouTubeで調べ、機具もいろいろ試し、自分の授業で使えるように思案を重ねています。
さて、この勉強を続けていて見えてきたことがあります。従来の塾の学習指導方法は、時代遅れであること。一方通行で、知識を重視。日本の教育そのものが偏差値重視となって邪魔をしていることもありますが、あまりにも世界で行われている教育と乖離しています。今や教育の先端では、アイデアや創り出すことに比重がおかれ、知識があることを求められていません。つまり、主体的に学び、世界で起きている問題に目を向け、解決策を考え実行しているのです。
実際にコロナ禍で学校が休校になった時に、日本では自ら進んで勉強した生徒の話をほとんど聞きませんでした。
「学校からの課題、指示を待っている」
「何も言われていないからやっていません」
など、聞こえてくるのは受け身の言葉ばかり。
むしろ「時間があるから、ずっと気になっていたことした」や、「やりたかったことをやれた」のであれば、その子に好奇心が育まれていて自立していると言えるのではいでしょうか。
今回のコロナ禍で日本の教育が機能していなかったことが露わになりました。閑話休題。
これだけは言えます。
リアルだろうだがオンラインだろうが、まなび研究所では生徒たちに発信を求めます。
「これについてどう思うのか?」
「なぜ、そうなるのか?」
「どうしたらこうなるのか?」
生徒個人に意見や理由を問うだけでなく、似たような事例を紹介させることもあります。さらに集団でのディスカッションも加わります(小6以上)。オンライン授業と言えども、人前で発信する緊張感は共通しています。この緊張感が自立心を育むようです。誰にも頼らず自分一人で判断する経験が自分を強くしてくれます。発信させることは今後どのような授業方法になっても変わりません。
2020/06/04 Category | blog