暗記の天才の悲劇!

社会問題を題材にした漫画に出会いました。読んでみると、これが考えさせられて興味深い。

数字であそぼ。

幼い頃から神童と呼ばれた主人公が、ノーベル賞受賞者を多数輩出する名門大学に入学する。

しかし悲劇はここから始まる。

授業を受けると、教授の話が全く理解できない。考えることを求められた授業では、暗記の天才はなす術もなく自信をなくす。

考えることって何?

本質って何?

意味がわからない!

暗記が全てだと思って勉強していた主人公は、大学で出会う友達にも衝撃を受ける。周りは考えることが当たり前の人たちばかり。ますます自分がわからなくなっていく。ここでつまずき引き籠り生活に陥る。

そして二年が経ち、なんとか卒業しなければと決意し「考えること」を始める。小学1年生の算数のテキストからやり直しを図るが果たしてどうなるのか?

暗記偏重の学習が社会問題になるのも偏差値教育の弊害でしょう。ある指標を示して、“これに向かって勉強しなさい”は、上昇経済のときには有効でしたが、今は違います。下降経済では“アイデアを出しなさい”です。

アイデアを出せるか否かは、今回のコロナ禍の社会では決定的なことになりました。政府も、医者も、学校も、ビジネスでも。これが実際に起きていることであり、社会で求められていることです。

社会を生き抜くためには「考えること」を小さい頃から当たり前のように鍛えておかなければなりません。

ある予備校講師からこんなことを聞きました。

”解法をコピーする学生が多くて困る“

進学高校の教師から聞いたこともあります。

”理論から考えさせようとすると、「そんなことよりも解法を教えてください」と言われる“

テストで点を取るために解法を暗記。暗記中心の勉強で志望校合格を目指す。

これは頭を鍛えているのではないですよね。暗記力を鍛えているだけ。昨今、このような方法で勉強を捉えている学生や家庭がとても多く見受けられます。

過去問の繰り返し練習で点数が取れてしまう公立高校入試問題自体にも大きな課題があります(静岡県の話)。これでいいんでしょうか?

もはや社会が抱える課題です。

家庭は小さな社会と言われます。まずは家庭から考える習慣を身につけていきたいですね。家庭で遊びながら身につけるには、ラミーキューブレゴもいいですよ!


2020/06/22 Category | blog 



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