パンデミックから学ぶ頭脳ゲーム

世界中に感染が広がるウィルスを撲滅させるためのボードゲーム。プレーヤー間に勝敗はなく、プレーヤーが協力してウィルスを駆除していきます。

プレーヤーには「医者」「科学者」「検疫官」など特殊な任務が与えられ、飛行機や船、車などを移動手段としてウィルス撲滅のために世界中を駆け回ります。

ウィルスの感染力は強く、安易に考えていると瞬く間に都市から都市へと広がっていき止められません。なかなかリアルなゲームで、遊んでいると「パンデミック(世界的大流行)」に恐怖心を覚えます。

どのように感染を止めるのか、その方法に試行錯誤が続いていたのですが、7回目にしてやっと4種類のワクチンの発見に成功しました。成功した要因は今でもよくわからないのですが、振り返ってみました。

・感染初期段階での徹底したウイルスの駆除
・各プレーヤーが持つ情報を積極的にオープン(開示)
・対策を一つに限定しない
・常にアイデアを出す

何事も初期段階で対応することは基本の基本。事が大きくなってからでは対応は困難になる一方です。
小学校低学年の読み書き計算がどれだけ大事か。受験生ならば語彙力、読解力です。子どもの学力も受験勉強も初期段階が大切です。

情報開示もとても重要。他人と積極的に交わり、お互い協力し合いながら事に当たる。自分だけで事を対処しようとすると行き詰まります。世界史を見ると、他国と積極的に関わり持った国は交易を広げて繁栄しました。
オープンなマインドになり、積極的に他者と交わること。進学校が求める生徒像もこれと同じですね。

刻々と状況が変化していくウィルス感染のため、一つだけの対策方法に固執しない方が良いことも学びました。パンデミックは明確な答えがある単調なゲームではありません。プレーヤーに柔軟な姿勢とアイデアが求められます。これまたイシューですね(受験生はイシューを意識しているか 2020年8月24日)

このようにとても頭を使い、課題解決力と協調性が求められるゲームです。

パンデミックの脅威を知り、生き抜いていくための知恵も学べるゲームではないかと思います。また、これからの子育てや教育の方向性をも示唆しているように思います。このゲームに勝てる人間像が、きっと社会で求められているのでしょうね。

パンデミックのルールは複雑ですが、中高生ならばこれくらいは読み解きたいです。将来のためにも、人類のためにも。是非挑戦してみてほしいです。


2020/08/31 Category | blog 



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