感覚を研ぎ澄ませ
アスリートと受験生には共通しているところがあります。
それは感覚を研ぎ澄ませるところです。
アスリートは「一秒でも速く、一ミリでも遠くに」を追求して練習します。一方、受験生は「一点でも多く取ること」を目指して勉強します。一ミリも一点も大したことではありません。しかし、この微量が大差を生み、積み重なれば大きな記録や点数になります。
微量は、感覚を研ぎ澄ませるなかで得られます。
感覚を研ぎますとは、言い換えれば「高い集中力」のこと。お子さんが小さい頃から何かに没頭する体験を数多くしてきた子はこの集中力を宿しています。世界レベルで活躍したアスリートを徹底取材し続けているスポーツライター吉井妙子の名作からそれはハッキリと読み取れます。
受験勉強も同じ。
研ぎ澄まされた感覚が、設問に的確に答え、ミスを無くします。だから受験生こそ感覚を磨くトレーニングをしてもらいです。それはできれば勉強ではない方が好ましいです。自分がワクワクすること、読書でも、レゴでも、ピアノでも、囲碁将棋でも、スポーツでも時間を忘れて没頭できることなら何でも構いません。自分が夢中になれる時間を作ることが、感覚を研ぎ澄ますことになります。
静大附属浜松中や浜松西高中等部の中学受験では、研ぎ澄まされた感覚が合否を分けています。今、小6受験生は日々受験勉強に多くの時間を割いていると思いますが、そんな時こそ、週に一度くらいは思い切りワクワクする時間を過ごして、好きなことをしながら感覚を研ぎ澄ましてもらいたいですね。
2020/10/29 Category | blog