今伝えたい、二葉亭四迷からのメッセージ


昨日は、経営者向けの国語レッスンで二葉亭四迷の「平凡」を扱いました。



この「平凡」が本当に素晴らしい作品なので紹介させてください。



主人公の男の子が、好きで好きでたまらない大好きな犬への想いをこれ以上表現できないくらい存分に描かれたお話。



お話を「読む」というよりも「想いを感じる」と言った方がしっくりくる作品です。



と言うのも、二葉亭四迷が描いた世界観は、晩年のピカソがたどりついた子供が自由に書いたような絵に似ているのです。何ごとにも邪魔されず描きたいものを描くピカソと同じく、どこまでも真っ直ぐな想いを二葉亭四迷からもひしひしと感じ取れます。



無邪気、自由、無我夢中 男の子の爽快っぷりはお見事です。

子どもの頃には持っていたであろう大好きなものに夢中になれる時間。大人になるとどこへやらですが、「平凡」を読むと自分にもそんな時間があったことを思い出させてくれます。ちょっぴりノスタルジックな気分にも浸れます。



お願いがあります。もし「平凡」を読んだら、雲ひとつない真っ青に澄み切った青空のように突き抜けてほしいのです。突き抜ける体験は大人になるとなかなかできることではありません。本を読んで感じ取るだけでもかまいません。気持ちがいいですよ、不思議と元気になれるような気がします。



このブログを読まれている皆さんは、お父さんお母さんだったり、教育関係者など子どもと関わりを持つ方が多いと思います。ぜひ子どもたちには大好きなことに夢中になれる時間を作ってあげてください。これが子どもたちとって一生の宝物になり、元気の源になります。夢を抱くきっかけにもなるはずです。



あなたは二葉亭四迷からのメッセージをどう受け取りますか?








2020/11/18 Category | blog 



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