もっとチャーチル
私の大好きな政治家であり、理想のリーダー像であるチャーチル。第二次世界大戦でヒトラー率いるナチス・ドイツ軍を屈服させた手腕は、リーダー学を語る上で必須のエピソードです。私自身も、チャーチルの判断力や統率力、士気の高め方などチャーチル流リーダー学を学び、受験生を合格へと導くことに活かしています。
彼の伝記『チャーチル』を読みました。紆余曲折しながらも首相の座に上り詰め、英国民の士気を高め、戦争に勝利する彼の人生。そこに絡む物書きとしての顔(ノーベル文学賞受賞)。そして画家としての顔(500枚にも及ぶ名画)。いつも政治や戦争のことを考えていたわけではなく、芸術をこよなく愛したアーティストでもあります。また、大戦の勝因を問われると「Study history, Study history」と周囲にこたえ、歴史的洞察力を磨いていたことも彼のライフワークのひとつだったとうかがえます。自分の好きなことを楽しむ時間を大切にしつつ、いざというときに惜しむことなく国民のために行動する。実に生き方が上手い人だと思いました。
この本は、英国屈指の歴史家がまとめた偉人伝として話題になっていますが、日本版はさらにプレミアムになっています。訳者が名作「ビジョナリーカンパニー」を翻訳された山岡洋一氏、巻末の解説がこれまた名作の「失敗の本質」の野中郁次郎氏。しかもこれは約60ページも綴られており、これだけで一冊の本になるボリュームとクオリティの高さ。読み応え十分です。
是非、高校入試に挑む受験生や、中学受験をされるお子様を持つ親御さんには読んでいただきたい勝利のためのリーダーシップ論です。
2013/09/05 Category | blog