2021大学進学実績 浜松北は? 浜松西は? 浜松日体は?
毎年恒例のサンデー毎日、高校別大学進学実績が掲載している特集号を購入しました。今年度の大学入試は「大学入試改革」「コロナ禍」「受験者数減少」の中行われただけに、入試自体が一体どうなるのだろうと先の見通しが立たない年でしたよね。受験生は情報に振り回されたり、学校が休校になったりと本当に大変だったことでしょう。
さて、高校別大学進学実績の表を読んだ私の感想です。
進学指導が充実している高校が強い
でした。
これは当然のことですが、具体的に述べていきましょう。
例えば、関東圏では公立高校が実績を上げています。神奈川県の公立高校では通学できる学区を取り払い、高一の段階から大学入試を見据えた早めの対策に切り替えました。要するに進学指導にレバレッジをかけた取り組みをして、今年花開いたということです。公立進学校が私立進学校のようになったのでしょうね。
一方関西圏では、私立中高一貫校が強かったようです。
旧帝大やGMARCH、関関同立などへの難関大学進学を考えると、公立よりも私立の方が有利です。社会変化が激しい昨今では、情報収集力と柔軟性、迅速な対応で勝る私立は魅力的です。
さて、静岡です。
公立高校優位と呼ばれている県ですが、残念ながら関東圏にある公立高校のような時代に合わせた大胆な変化が見えてきません。今春の大学進学実績からもそれは伝わってきます。表を眺めると、むしろ弱点が露呈してしまっているようにも見えます。
浜松北高の大学進学実績から見えてきた気になる点がありました。
大学入試改革案が出された8年前の大学進学実績と比較すると、中央値が下がっています。中央値とは大学別合格者数を偏差値の高い順に並べた場合、もっとも人数が多い値のことです。
旧帝大レベル(現役合格)に人数の大きな変化はありませんが、それ以降に変化があります。昨今の簡単な公立高校入試問題の影響もあるでしょう。地域トップ校ですら学力ではなく内申点ありきだから、高校の授業についていけない生徒が増えていると聞きます。ゆえに大学進学実績が振るわない結果になってしまうのではないでしょうか。どうしても予備校頼みになってしまいますよね。
VUCAの時代と呼ばれる現代では、変化に対応できる者が生き残ると言われています。高校も同じです。高校を中心にした受験指導をすること。静岡の公立高校のアップデートに期待したいです。
2021/03/30 Category | blog