新中学1年生への祝辞 ブロックチェーンの話
今週入学式を迎える皆さん、ご入学おめでとうございます。
先日、19名の新中学1年生に向けて、「新中学1年生準備講座」の時間に一言お祝いの言葉を述べさせていただきました。
新学年を迎えられるみなさんにも、その内容をお伝えします。
入学おめでとう。突然だけど、みんなは”ブロックチェーン”という言葉を聞いたことあるかな? ブロックチェーンとは、新しいお金の流れのこと。今、注目されている経済システムなんだ。ブロックチェーンの中にはワクワクする価値観があって、これがこれからのみんなと深く関わってきそうなんだ。だから、それがどういうものか説明するよ。
友達同士が集まって、それぞれの持ち物に番号を付けたとしよう。その番号は、友達全員に共有されている状態だ。例えば、A君の問題集は1番、Bくんの教科書は2番、C君のシャープペンシルは3番・・・というように。
仮に、A君の問題集をB君に貸したとしよう。すると、友達の中では、持ち物に番号を付けて共有しているので、A君の問題集が今誰の手元にあるかがわかるんだ。もちろんネット上で共有しているからわかるわけなんだけど、この情報を友達同士なら誰でも共有できるんだ。このシステムをブロックチェーンと呼ぶ。
みんなに伝えたいことはここから。
A君の問題集が「『俺は必ず結果を出す』と、みんなの前で宣言をし、何度も何度もこの問題集を繰り返し学習し宣言どおり目標を達成したもの」だとしよう。
その様子を見ていた友達たちが
「○○、すげー、かっこいい!みんなの前で宣言して実践して目標を達成した。オレ、感動した!めちゃめちゃ感動した。俺もやってやるぜ!」
と友達を感動させた問題集となれば、もうどこにでもある問題集とは価値が異なってくる。〇〇君の書き込みがいっぱいあって、ラインマークもいっぱいされているこの問題集が欲しいとなるわけだ。この問題集を持つだけで、やる気が出たり、目標を達成するまであきらめないといった心の支えにもなるだろう。そうなるとこの問題集を得るために、千円、一万円とお金を払う人が出てくる可能性もありうる。これがブロックチェーンの価値観なんだ。今までの価値観なら、中古の問題集には価値がなかった。しかし、これからは人に価値が付くから、その人の使ったものなら中古の問題集でも価値が生まれる。
つまり、
目標達成のために努力したことは、価値になるということ。
最後に、この春中学生になるみんなに伝えたいことは、何事も一生懸命取り組んでほしいということ。しかも、人と同じやり方ではなく自分のオリジナリティをもって。その姿勢に感動する友達がきっといるはず。勇気をもらえる友達がいるはず。背中を押される友達がいるはず。そこに価値が生まれるのだ。ブロックチェーンが広まろうとしている今、みんなは中学生活が始まろうとしている。これからの新しい時代は、努力した人や、他人と違う経験をした人に価値が生まれる時代だ。だから、何事も一生懸命取り組んでほしい。しかも、人と同じやり方ではなく自分のオリジナリティをもって。
- 2021年4月5日 新中学1年生準講座にて
2021/04/07 Category | blog