最前線コーチングは最新入試だった
5月22日、ICF(国際コーチング連盟)イベントのオンラインコーチングセミナーに参加しました。セミナータイトルは「教育とコーチング」。参加されていたメンバーは、ボストン、ロンドン、シンガポール、インド、ネパール、中国、日本など世界各国からで、多彩な意見や相談が飛び交う充実の二時間半でした。
このセミナーが凄いんです。ICF認定講師から直々のリアル・レクチャー。地方自治体、企業、学校まで”教育”に関わる現場で大活躍されている共創コーチングの稲垣友仁さんが講師だったんです(モデレータは”「言いづらいこと」を、サラリと伝える技術”の著者 稲垣陽子さん)。(”共創コーチング”ってネーミングがいいですよね)
このセミナーで私は、コーチングの概略、トレンド、本質を学ぶことができました。私自身も受験指導のためにコーチングを学び続けていますが、時代に合わせてメンテナンスは必要です。おかげで受験指導の現場で活用するコーチング・スキルを最新の状態にアップデートできました。
そこで、ふと気付いたことがありました。
「最前線コーチング」と「最新入試」は傾向が同じ
コーチング界では、変化が進んでいて第3世代まで進化しているそうです。もはや「目標達成」や「組織開発」が求められた第1、第2世代のコーチングは過去の産物。最近は「協働」が求められているそうです。この第3世代である「協働」のできる人が社会で求められ、将来、生活を豊かにすることがわかっているそうです。
「協働」と言えば入試も同じ。これがもっとも顕著に現れているのは中学受験で行われる「ディベート型面接」です。ここでは、その場で出会った受験生たちと協力して課題に取り組む姿勢が評価されています。学校も気付いています。「協働」がある子が社会問題を解決できることを。さらに言えば、コーチングは、もはやSDGsなしでは語れません。社会における弱者を救うところに目が向けられているからです。
これから入試おいて、勉強ができても「協働」が欠ける子に、学校側はますます目を向けなくなるでしょう。「協働」ができて、その上で「深い学力」が身につくことが証明されている時代です。
そう思うと、偏差値重視の日本の学校教育や、過去問を解いていれば突破できるような入試には違和感を感じませんか。
セミナー中、海外からの参加者にこのように言われました。
”海外から日本を見ていると「日本は大丈夫か?」と心配になります。
日本の周りにあるアジアの国々から追いこされ、判断が遅い国として映ります。”
と。
一刻も早く日本の教育を変えなければ、世界と差がつく一方です。しかし、そんなにすぐに変われないかもしれません。だから、気付いた人から行動していきましょう。一人ひとりが世界標準に合わせる努力を進めていきたいですね。
2021/05/22 Category | blog