SDGs花盛り 全国公立高校入試問題


今週、エデュケーショナル・ネットワーク出版社主催の「教育改革と高校入試問題の変化 オンライセミナー」を受講しました。



セミナーでは、2021年から始まった共通テスト(大学入試)を起点にして、同年の全国公立高校入試の出題傾向が解き明かされました。



このセミナーを受けて私は教育改革の大きなうねりを感じました。





共通テストでは、最も変化した「英語」が話題の中心に。英語のほぼ全問題がSDGsが問われる「実用性重視」な傾向になりました。この傾向は、入試のデフォルトとなるでしょう。



さらには小論文。慶應大学の「課題解決型の入試問題」の最新事例を挙げ、慶應大学のような私立大だけでなく国立大学でも「小論文を書けること」が入試合否を大きく左右しているデータが示されました。



今後は、小論文で個々の思考を問われるようになりますが、言い換えれば、問題発見能力や問題解決力が磨かれていれば、かなり強いアドバンテージになると感じました。





次に高校入試。大学入試改革の影響を受け、全国の公立高校入試問題が大きく変化。その変化を最も象徴するキーワードが「SDGs」。社会だけでなく、国語、英語、理科、数学までもSDGsを取り上げた問題が次から次へと紹介されました。20年以上も受験指導している私ですら今まで見たことのないような問題が多く、その変化ぶりと多彩さに圧倒されました。まさに全国的に花盛りです。※静岡県の場合は異なります。



これらの入試問題から見えてくることは「社会や地球が抱えている問題を中高生に考えさせたい意図」です。もう少し踏み込めば「実現可能な解決策を考えさせたい願い」です。勉強に意味を持たせる入試傾向に私は大歓迎です。



これからは「何のために勉強するのか」の問いに悩むことはなくなりそうです。なぜなら、大人も子供も関係なく世界共通の問題解決に取り組むことがハッキリとしたのですから。








2021/05/29 Category | blog 



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