私の周りにもいる 52ヘルツのクジラたち
”授業中に質問できない子”
”自分より勉強ができそうな子がいると、黙ってしまう子”
”小さな声でしか返事ができない子”
”三者面談になると、口をつぐんでしまう子”
”指示されるまでいつまでも黙って待つ子”
今まで、自分の気持ちを素直に声に出せない子たちと少なからず接してきました。そのような子たちがどんな気持ちを抱いているのか、私には分かりません。
しかし、理解しようとする姿勢を示し、その子たちを受け入れることはできます。すると、気持ちを伝えてくれるようになります。この時は本当に嬉しいです。
2021年本屋大賞を受賞した ”52ヘルツのクジラたち” を読みました。
他のクジラが聞き取れない高い周波数「52ヘルツ」で鳴くクジラがいるそうです。たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない。何も届けられない。人間の世界にも同じ立場の人がいます。いや、人は誰しも何かしら伝えられない気持ちを抱えて生きているのではないでしょうか。
声に出せない声に耳を傾ける
こんな生き方ができたら、人は皆もっと生きやすくなる。そう思わせてくれたのが ”52ヘルツのクジラたち” でした。この本を読んで、私ももっと人の心の奥にある声を聴けるようになりたいと思いました。塾の扉を開けてくれる小中高生やお父さんお母さんの声に、もっと耳を傾けられるように。
※「52ヘルツのクジラたち」は子ども向きの本ではありません。
2021/06/28 Category | blog