文章を読み飛ばしていませんか?

えっ、もう読んだの?とこちらが驚くほどの速さで問題文を読み終える生徒がいます。そう言えば、面談でお母さんから「本当に読んでいるのかしら?と思うほどに本を読むのが早いんです」と言われていたことを思い出しました。速さと正答率は別であることは言うまでもありません。このケースは塾現場でよくあることです。

さて、問題文をよく読み間違いするお子さんは、一度確認された方がいいかもしれません。文章を読み飛ばしている可能性はないだろうか、と。

今回紹介する本は、人は本を読んだときに読み飛ばして「わかったつもり」になることがいかに多いかを論じた本です。人が文章を読む時にこんなにもカンタンに「わかったつもりになる魔力」にかけられていたことがわかります。自分自身も読み飛ばしてわかったつもりになっていたことに気付かされ、反省しました。

わかったつもり 読解力がつかない本当の原因
西林克彦
光文社新書

本の読み方に、その人の思考癖が現れます。問題文をよく読み飛ばしするお子さんは、魔力にかけられた読み方で受験勉強を続けても成果は上がりにくいでしょう。読み飛ばしが多いお子さんは早めに対処をした方がいいですよね。

ちなみに「わかったつもりになる魔力」はお子さんに音読をしてもらうとすぐにわかりますよ。


2022/02/21 Category | blog 



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