文章を早く読めるようにするには?
”文章を読むのが遅いんです。
どうしたら早く読めるようになりますか?”
これもまた塾へよく寄せられる質問の一つです。
早く読めるようになるには方法がありますが、まずは次の3つを確認してみましょう。
①日頃あまり本を読まない
②本を読む時に頭を動かしながら読んでいる
③集中して見るのが苦手で、人の話を聞くときキョロキョロしている
いかがでしたか?
一つでも当てはまるようでしたら、読むことに難儀していることが考えられます。
それでは、一つひとつ解説していきましょう。
まずは①についてです。当然ですが、本を読み慣れていなければ早く読めるようにはなりません。ピアノもサッカーも同じですよね。繰り返し触れていることで指遣いが滑らかになり、ボール捌きが早くなることと同じです。だから早く読めるようになるには、日頃から本を読むことです。
続いて②です。これは眼球の動きのことです。文章をスムーズに読める人は、眼球がよく動いています。縦列でも横列でも文字を追うために眼球がよく動きます。一方、読むのが遅い人は、本を読んでいるときに頭が動きます。その様子を見ていると、眼球ではなく頭を動かして読んでいることがわかります。
眼球を動かすための対策は、迷路問題がいいでしょう。新聞の日曜版に掲載されている迷路でも、もっと簡単な迷路でもいいので、指もペンも使わずに目だけを使ってスタートからゴールまで辿ってみるのです。すると、道を追う眼球が上下にも左右にも動かされますよね。この動きが文字を追う筋肉を鍛えてくれます。ぜひ試してみてください。眼球を使うことに慣れると字を追うときに小回りが効き、スピードに乗れます。
最後は③。これは集中力です。キョロキョロしていると読むことに集中できませんよね。ゆえに読むのに時間がかかってしまいます。読むのが遅いなと思う人は、集中力を鍛えることをお勧めします。例えば、禅、瞑想、呼吸法などいわゆるマインドフルネスです。静かになり、しばらくの間、自己対峙する時間に身を置きます。私自身も毎月お寺で自己対峙を行っています。マインドフルネス以外にも精神を落ち着かせられる趣味なら何でもいいです。自分一人になって、静かに自分を深める時間を持つことで集中力を高められます。
早く読めるようになるには方法があります。しかし、即効性のある方法はありません。コツコツ取り組んで身につくものと理解してくださいね。本を読む速さが気になっている方は、できるところから試してみてください。
2022/08/31 Category | blog