10代に読んでおきたい やさしい哲学書 5選【後編】
10代に読んでおきたい やさしい哲学書 5選【前編】←ここをクリック
10代に読んでおきたい やさしい哲学書 5選【中編】←ここをクリック
いよいよ後編です。早速本をご紹介しましょう。
まずはこちら。
アルケミスト
羊飼いの少年サンチャゴが、夢を信じて旅に出る物語。旅を続ける中で、出会いと別れを繰り返しながら人生の知恵を学んで行きます。「念ずれば通ず」「セレディピティー」「トレードオフ」などを彷彿させるスピリチュアルな空気感が漂うけれども、なんだ、自分の身辺にも起きていることだと気付かされます。つまり、哲学は現実的で自分の中にあることがわかります。読めば読むほど気づきが起こる不思議な本、私の愛読書の一冊でもあります。
余談ですが、
私はこの本が好きで、日本語訳をされた山川亜希子さんにお会いしに行ったことがあります。山川さんは明るくて心の器が広くてとても優しい素敵お方でした。特殊な才能をお持ちなのでしょう、澄み切った雰囲気を纏っていてどこか霊的なんです。山川さんと一緒いると、自分は今どこにいるのかわからなくなり宇宙遊泳しているような感じになったことを覚えています。一緒におにぎりをいただきました。不思議な体験でした。
私はこの本をこのように読解しています。
”自分OK。これでいいのだ”
④アルケミスト
著者 パウロ・コエーリョ
訳 山川紘矢・山川亜希子
続いてご紹介する本はこちら。
かもめのジョナサン
私がこの本を初めて読んだのは高校一年生の時。当時、高校で知り合った友達から、「俺はこんなふうに生きたい」と言って、貸してもらった本(この友達とは今でも仲が良い)。その内容にカッコいいと感激したことを覚えています。
”飛行を極めたい”とカモメらしからぬことを思っている一羽のカモメが、カモメらしく生きることを望む友達や家族、族長の強い反対を押し切って、究極の飛行を求めていくお話。最後には限界を突破して超人ならぬ超カモメになり、下界に舞い降りる・・・。
高校生の私にはわかりませんでしたが、ストーリーが万物の成長法則を描いていたことに大人になってから気づきました。この成長法則が一流、否、超一流になる方法だったのです。訳者の五木寛之氏の訳が素晴らしく、超一流のストーリーに磨きをかけてくれています。
私の読解はこうです。
”自由を得るために、自分の才能を解き放て”
⑤かもめのジョナサン
著者 リチャード・バック
訳 五木寛之
いかがでしたか。
以上で「10代のい読んでおきたい やさしい哲学書 5選」の紹介はおしまいです。どれも読みやすい本ですが、その中でも私の主観で読みやすい順に紹介してみました。読みやすいだけにさらりと読み終えてしまう一冊もあるかもしれません、それでもいいのです。一年、十年と時間を十分に空けて読み直してみてください。自身の人生経験と相まり、ガツンと教えられる時、ピカりん!と気づく時が来るでしょう。きっとどこかで役立つはずです。やさしい哲学書を人生のお供にしていただけると嬉しいです。
2022/10/08 Category | blog