数学の応用問題はどんな勉強をすればいいの?
”数学の応用問題をできるようになるには、たくさん練習するしかないですか?”
とよく中学生から質問されます。
これは確かにそうですが、「しかない」ではありません。
今週、中学1年生と中学2年生のそれぞれのクラスで、「数学の応用問題の勉強方法」についての60分間講義をしました。ここで私がツールとして薦めたのは映像授業(問題集と連動しているタイプ)です。数学の応用問題ができるようになるには映像授業を上手に利用することです。
まずは映像授業の特徴を抑えましょう。
みなさんは映像授業のどのような特徴をご存知ですか?
・自宅に居ながら授業を受けられる
・勉強したいところだけ勉強できる
・短時間で要点がわかる
このようなメリットがあり、目的が明確で短期集中の勉強に効果を発揮します。また、このような特徴もあります。
映像授業の解説は順行思考型
順行思考とは、はじめから一つ一つ順番に進めていく思考法です。基本問題の解説はこれで良いのですが、応用問題には向いていません。なぜなら応用問題は順行思考ではできるようにならないからです。
教え方が上手い先生、セミナー講師、営業マンなど伝えることを生業としているプロフェッショナルの方々には共通した思考法があります。それは俯瞰逆算思考です。全体を見渡してから、伝えたいことに焦点を当て、掘り下げていく思考法です。この思考法の最大の長所は、本質を掴むため、応用が効くようになることです。
だから
数学の応用問題ができるようになるには俯瞰逆算思考をすることです。
映像授業はほとんどが順行思考で解説が進みます。極たまに俯瞰逆算思考で解説される先生がいますが、ユニークですね。観ていて飽きません。そしてやっぱり記憶に残りやすいです。
「映像授業は順行思考の解説」がほとんどのため、解き方はわかるけど、はじめの解くキッカケが掴めないということになり、結局、応用問題ができるような力が身についていきません。
冒頭の相談「たくさん解くしかない」は、俯瞰逆算思考でたくさん解けば応用問題ができるようになるでしょうが、順行思考で解き続けていてはいつまで経ってもできるようになはりません。応用問題ができるようになるためのポイントを外しているからです。お子さんがどんな思考で数学の応用問題の勉強をしているか、ここは慎重に見定めるべきです。
それではどのようにして映像授業を使って数学の応用問題をできるようになるのか?
2022/10/16 Category | blog