令和7年度 浜松西高中等部 作文問題は、何が出題される? テーマを予想してみよう

子どもたちは日々、さまざまな経験を積み重ねながら成長しています。近年の作文問題では、こうした「経験」に焦点を当てたテーマが増えているのが特徴です。背景には、単なる知識の有無ではなく「自分らしさ」や「個性」を発揮する力が求められているという時代の変化があります。

そこで今回は、令和7年度の浜松西高中等部の作文テーマについて考察し、私の希望も踏まえて、具体的な問題例を予想してみます。

1. 「あなたの『好き』を育てる」

想定される問題文:
「あなたには『大切にしたい好きなこと』がありますか。それは何ですか。また、その『好き』をこれからどのように育てていきたいですか。具体的な経験を交えながら、600字以内で書きなさい。」

この問題では、単に好きなことを挙げるだけでなく、それを通じて何を学び、どう成長したいのかまで掘り下げて考えることができます。読書が好きな人は新しい世界との出会いについて、音楽が好きな人は感動を共有する喜びについて、それぞれの視点で書くことができるでしょう。

2. 「私たちにできる小さな一歩」

想定される問題文:
「あなたの身近にある『環境問題』について、具体的に説明してください。そして、その問題に対してあなたができる取り組みを、理由とともに600字以内で書きなさい。」

この題材では、大きな環境問題を身近な視点で捉え直すことがポイントになります。例えば、給食の食べ残しの問題や、通学路でのごみ問題など、実際に目にしている課題から書き始めることで、より説得力のある文章になるでしょう。

3. 「人とAIが共に生きる未来」

想定される問題文:
「AIが私たちの生活に浸透してきている中で、『あなたにしかできないこと』は何だと思いますか。具体例を挙げながら、600字以内で述べなさい。」

この問題では、技術の利点を認めながらも、自分らしさや感性の大切さについて考えを深めることができます。例えば、部活動での励まし合いや、友達との何気ない会話の中にある温かさなど、日常の経験から書き始めるとよいでしょう。

4. 「違いを認め合える社会へ」

想定される問題文:
「あなたが経験した『相手の立場に立って考えることの大切さ』を実感した出来事について、具体的に説明し、そこから学んだことを600字以内で書きなさい。」

クラスでの話し合いや、部活動での出来事など、実際の体験を基に書くことで、説得力のある文章になります。異なる意見との出会いや、誤解が解けた経験など、身近なエピソードから深い気づきを導き出せます。

5. 「未来の学び方を考える」

想定される問題文:
「『理想の学び方』とはどのようなものだと考えますか。現在のあなたの学習経験を踏まえながら、これからの時代に必要な学び方について、600字以内で書きなさい。」

オンライン学習と対面学習それぞれの良さ、図書館での調べ学習とインターネット検索の使い分けなど、実際の学習経験を基に、自分なりの「より良い学び方」を考察することができます。

これらの問題例は、正解を求めるものではありません。大切なのは、日々の生活や経験の中から、自分なりの考えを見つけ出すこと。そして、その考えを論理的に、かつ自分らしい言葉で表現することです。

まなび研究所では、作文指導を通じて、お子様一人一人の考える力、表現する力を大切に育んでいきたいと考えています。ご家庭でも、これらのテーマについて話し合ってみてはいかがでしょうか。子どもたちの意外な一面や、深い思考に出会えるかもしれません。


2025/01/05 Category | blog 



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