珠玉の文章に触れさせたい、読書講座での感動

本との出会いが、子どもたちの心に花を咲かせる瞬間を見守ることは、私たち教育者にとって何よりの喜びです。

先日、冬期講習の読書講座に参加したある生徒さんのお母様から、嬉しいご報告をいただきました。夏目漱石の「夢十夜」に触れた後の作文課題で、お子様が「夏目漱石みたいなキラキラした文章を書いてみたい!」と、一日かけて熱心に取り組まれたそうです。

仕上がった作文を読ませていただき、私も深い感動を覚えました。たった一度の読書で、漱石特有の文体の雰囲気を自然に取り入れ、自分らしい表現へと昇華させていました。暗い世界の中で星となって地球を見つめているような、そんな神秘的な世界観が広がっていました。

珠玉の文章、国宝級の名作と言われるものに触れることで、感性は確実に磨かれていきます。良質なインプットがあるからこそ、良質なアウトプットが生まれるのです。だからこそ、私たちはお子様にいろんなジャンルの本を読んでほしいと願っています。きっと、表現力や想像力までも大きく広がっていくことでしょう。

「キラキラした文章」を追い求めるその純粋な思いとともに、これからも素敵な本との出会いが続いていくことを願っています。


2025/01/25 Category | blog 



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