【2025年度・令和7年度】浜松西高中等部入試分析:アナロジー思考問題が減少傾向に ~日常的な「問い」と「考察」の積み重ねを~
お子さんの未来を考える時、入試の動向を知ることは大切ですね。今回は、令和7年度の浜松西高中等部の総合適性検査について、特にアナロジー思考の観点から考えてみたいと思います。
昨年までの入試では、「なぜだろう?」「どうしてそうなるの?」と考えを深めていくアナロジー思考の問題が多く出題されていました。例えば、旅行計画を立てる問題では、地図や気象データ、予算といった様々な情報を組み合わせて、最適な答えを導き出す必要がありました。
ところが今年の傾向を見ると、少し変化が感じられます。アナロジー思考を問う問題は減少し、代わりに基礎的な知識や理解を確認する問題が増えているようです。全体的な難易度は下がっているものの、問題文が長くなり、読解に時間がかかりそうです。
ここで立ち止まって考えてみましょう。
入試の形式は変わっても、「考える力」を育むことの大切さは変わりません。むしろ、日々の生活の中で「なぜ?」「どうして?」と考える習慣を身につけることは、お子さんの将来にとって大きな財産となるのではないでしょうか。
例えば、夕食の献立を考える時。「なぜお母さんはこの野菜を選んだのかな?」「どうしてこの調理法にしたのかな?」という会話を交わしてみるのも良いかもしれません。または、週末の家族旅行を計画する際に、「この時期にこの場所を選ぶのはなぜ?」と考えを巡らせることもできます。
このような日常的な「問い」と「考察」の積み重ねが、お子さんの思考力を自然と育んでいきます。それは入試対策としてだけでなく、将来直面するであろう様々な課題に対して、柔軟に対応できる力となるはずです。
浜松西高中等部の入試の傾向は変化していきます。でも、その変化に一喜一憂するのではなく、むしろお子さんと共に「考える楽しさ」を見つけていく。そんな前向きな姿勢が、やがて「なぜそうなるのだろう」と自ら問いを立て、「これは前に学んだあのことと似ているな」と知識を結びつけ、「こうすればより良い解決策になるはず」と創造的に考えられる力を育んでいくのではないでしょうか。
それは入試のための一時的な力ではなく、中学校、高校、大学、そしてその先の人生でも、新たな課題に出会うたびに、自分なりの「問い」を立て、周りの人と対話しながら答えを見つけていける。そんな、学び続ける力となるはずです。
次回は面接試験について考察してみましょう。
2025/01/15 Category | blog