うちの子、勉強したいって言うんだけど、何をどうすればいいかわからないみたいで…
先日、中2のお子さんをお持ちのお父さんがまなび研究所に来られました。「うちの子、勉強したいって言うんだけど、何をどうすればいいかわからないみたいで…」と心配そうな表情。
その言葉を聞いて、「ああ、またこの悩みだ」と思いました。実はこれ、多くの中学生家庭が直面する壁なんです。
「やりたい」けど「できない」の正体
お父さんと話を進めると、お子さんは決して勉強嫌いではないことがわかりました。宿題はきちんとこなす。でも、それ以上の自主学習となると手が止まってしまう。
皆さんのお子さんはどうでしょう?
学校の宿題には「何を」「いつまでに」「どれくらい」という明確な指示があります。でも自主学習には、その「指示書」がない。だから途方に暮れてしまうんですね。
中3のAさんが変わった3週間
ここで、昨年の秋からコンサルティング指導しているAさんの例をお話しします。
最初のセッションで彼女が言った言葉が印象的でした。「先生、頭の中がごちゃごちゃして、何からやればいいかわからないんです」
そこで私がまず取り組んだのは「週間計画表」づくり。色ペンを使って、勉強とプライベートに色分け。塾の予定、家族の外出予定も書き込みました。
最初の週末、Aさんは少し落ち込んだ様子で来ました。「計画通りにいかなかった…」
ここで大切なのは、計画に失敗したことを責めないこと。むしろ、なぜうまくいかなかったかを一緒に考えました。
そして3つの修正を加えました:
- 最初は欲張らない(1日に2科目程度から)
- 小さな達成感を大切に(30分勉強したら5分休憩など)
- 「できなかった時間」の受け皿を週末に設ける
3週間後、Aさんは少し照れくさそうに言いました。「なんか、計画表見なくても次何やるか、頭に入ってるかも」
我が家の「計画力」はどうだろう?
ここで少し立ち止まって、皆さんのご家庭を振り返ってみてください。
- お子さんは「自分で計画を立てる」経験をしていますか?
- 計画が崩れたとき、どんな言葉をかけていますか?
- 「時間」を目に見える形にする工夫はありますか?
時間を管理する力は、突然身につくものではありません。小さな成功体験の積み重ねで育っていくものです。
親としてできること
悩めるお父さんに最後にお伝えしたのは、こんな言葉でした。
「お子さんが計画を立てるとき、横から口を出さないでください。失敗しても大丈夫。むしろ失敗から学ぶことが大切です。ただ、計画を立てる場所と時間を確保してあげてください。そして、小さな成功を一緒に喜んであげてください」
皆さんはどう思われますか?我が子の「計画力」を育てるために、今からできることがあるかもしれませんね。
2025/02/19 Category | blog
« 【中学生のコンサルティング】3/4(火) 新年度ガイダンス 「浜松西高中等部」入学後の成績不振… 二極化に陥る前の対策とは? »