ホームレスがハーバード大へ
ホームレスの女の子がハーバード大学に入学するノンフィクション。
両親が重い薬物中毒者という宿命を背負ってこの世に生を得た女の子。
この女の子が自分自身で運命を切り拓いていき、
ハーバード大学に入学してしまうサクセスストーリー。
しかし「ビリギャル」のような恵まれた世界観ではなく、
非人間的で日本人には想像を絶する薬物ジャンキー、
貧困生活です。
これが約500ページある本文の半分近くを占めるために、
気分を悪くする方もいらっしゃるかもしれません。
読むのに要注意です。
しかし、
これがあるために、
後半、
女の子の運命が切り拓かれていく様子に全身の鳥肌が総立ちです。
私はこの本のおかげで、
講師の仕事を通じて生徒たちに何をするべきか、
やっと腹に落ちたように思います。
人は運命を変えられるということ。
生徒たちは何にだってなれるということ。
宿命は変えられませんが、
運命は変えられます。
誰にだって変えられます。
そんな希望と勇気を強烈に与えてくれる一冊。
宿命と運命についてこんなにもリアルに感じられる本が他にあるでしょうか。
是非読んでいただきたい本です。
<書籍紹介>
ブレイング・ナイト
著者:リズ・マレー(訳)大城光子
出版社:CCCメディアハウス
2015/10/26 Category | blog