人の話をよく聞く。もっと聞く。さらに聞く。

11/30〜12/12に60組の親子と学習面談を行いました。毎年この時期の面談は「目前に控えた中学入試について」「受験はしないが今やるべきこと」「1年後の中学入試について」、中学生からは「高校入試合格に向けたここからの勉強方法」「三者面談対策」など現実的な内容が多く、かつシリアスな面談になります。

先日のポッドキャスト(第48回:塾の面談で重要視していることはどんなことでしょうか)でも答えましたが、面談は「現状を把握すること」から始めるようにしています。そのために「人の話をよく聞く。もっと聞く。さらに聞く」を意識しています。この言葉は作家の松浦弥太郎さんの言葉ですが、「じっくり聞くのは当然だけれど、話の先、話のその奥を聞くために質問をしていく」と「100の基本」の中で語っています。私はこの姿勢が好きで、大事にしています。もし自分が逆の立場なら嬉しいですからね。
話の先をイメージしながら質問を繰り返していくと、相手の心は開いてきます。どういうことか少し説明すると、質問を繰り返すことで「なぜその志望校を目指すのか」という理由がより鮮明になり、生徒自身のやる気が二つも三つも上がることがあるからです。また、その反対に「実は進学したい学校はそこではなく、別の学校だった」ということが分かったりします。質問を繰り返すことにより、相手の心の蓋が外れ本心が露わになります。だから的確な助言やアドバイスができるようになるのです。

今回の面談の平均所要時間は40分程でした。受験会員の方は、この後も続きの面談があったり、今すぐ来てくださいと伝えたり、時間外の面談もあったりと、合格するための具体的な戦略まで提示したケースも多々ありました。私の仕事のなかでも、かなりの時間をこの面談に費やしたと思いますが、これはとても重要なことです。面談をさせていただくことにはとても価値があります。なぜなら、生徒や親御さんの本心が分かり、生徒の学力を伸ばすことにつながるからです。何のために勉強するのか、受験するのか、その方向性を掴ませてあげることがどれだけ大きなエネルギーを生み出すか。「上っ面だけの塾通いにはさせないぞ。意味のある塾通いにさせたい」これが私の面談への想いです。

今回の面談に、都合がつかずご参加いただけなかった方も大勢いらっしゃいますが、時間を作らせていただきますので、お気軽にご相談くださいね。お待ちしています。


2015/12/15 Category | blog 



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